尾張名古屋の秋を華やかに彩る最大の伝統行事「第72回 名古屋まつり」が、2026年10月17日(土)・18日(日)の2日間にわたり開催されます。
1955年(昭和30年)の「名古屋商工まつり」から数えて70年以上の歴史を紡いできた名古屋まつりは、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の郷土三英傑を讃え、尾張徳川家の歴史と文化を現在に伝える市民の祭典です。2026年は「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」の開会式・聖火リレーと日程が重複することに伴い、道路上でのパレード「名古屋まつり行列」の実施を見送り、久屋大通公園(エディオン久屋広場・エンゼル広場)をメイン会場とした特別な滞留・体験型フェスティバルとして開催されます。
本記事では、第72回ならではの特別展示企画、尾張の歴史的ルーツ、各会場の見どころ、観光施設の無料開放情報まで詳しく解説します。
第72回名古屋まつり(2026年)開催概要と主な変更点#
2026年の名古屋まつりは、安全管理および国際大会の受け入れ体制を万全にするため、従来の道路縦断パレードから「公園滞留型の特別フェスティバル」へと大胆にシフトして実施されます。
・開催日程:2026年10月17日(土)・10月18日(日)
・メイン会場:久屋大通公園(エディオン久屋広場、エンゼル広場、愛の広場、サカエヒロバス)
・その他会場:名古屋城、市内各所
・主催:名古屋まつり協進会(愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所等)
・重要なお知らせ:2026年は道路上での「名古屋まつり行列(郷土英傑行列等)」および三英傑の一般公募は実施されません。それに伴い、行列に伴う広域交通規制も行われません。
例年の行列パレードで観客を魅了してきた象徴的な要素は、久屋大通公園の会場内に集約され、間近でじっくり鑑賞・体験できる特別プログラムとして再構成されます。
| 項目 | 2026年(第72回)の実施内容 |
|---|---|
| パレード(行列) | 実施なし(アジアパラ競技大会の警備・安全確保のため) |
| 三英傑フロート | 久屋大通公園にて特別展示(信長・秀吉・家康のフロートを間近で撮影可能) |
| フラワーカー | 会場内展示&フォトスポット設置(生花・造花で彩られた華麗な車体を公開) |
| 伝統山車・からくり | 山車囃子とからくり披露、神楽お囃子演奏(指定重要文化財の技をステージ等で実演) |
| ステージイベント | 豪華ゲストトークショー、盆踊り大会、ご当地武将隊演武などを連続開催 |
名古屋まつりの起源と歴史的背景:戦後復興から三英傑の誇りへ#
名古屋まつりの歴史は、第二次世界大戦の戦災から立ち上がり、目覚ましい復興を遂げつつあった昭和中期の名古屋市に始まります。
1. 戦災復興のシンボル「商工まつり」としての誕生#
1955年(昭和30年)、名古屋の産業振興と市民の士気高揚を目的に、愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所が一体となり「名古屋商工まつり」が開催されました。広大なメインストリートを練り歩く華麗なパレードは大盛況を博し、翌1956年の第2回からは「名古屋まつり」へと改称。以来、名古屋の秋を象徴する最大級の市民参加型イベントとして定着しました。
2. 郷土三英傑(信長・秀吉・家康)を誇るパレードの系譜#
名古屋は、戦国時代を統一へと導いた三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)すべてに深いゆかりを持つ唯一無二の地です。信長は那古野城で生まれ、秀吉は中村で生を受け、家康は名古屋城と碁盤割の城下町を築きました。郷土の英雄たちを模した「郷土英傑行列」は、甲冑を身にまとった武者隊や姫隊、足軽隊など数百名が練り歩くスペクタクルとして、全国的にも高い知名度を誇ります。
3. 江戸時代の三大祭礼「東照宮祭・若宮祭・三の丸天王祭」の継承#
名古屋まつりの底流には、江戸時代に尾張徳川家の庇護のもとで隆盛を極めた「東照宮祭」「若宮祭」「三の丸天王祭」という名古屋三大祭の伝統が脈々と流れています。精緻な木彫彫刻とからくり人形を備えた山車(だし)文化や神楽の伝統は、現代の名古屋まつりにおいても「山車揃(だしぞろえ)」や「神楽揃(かぐらぞろえ)」として大切に継承されています。
久屋大通公園メイン会場の見どころと特別企画#
2026年のメイン会場となる久屋大通公園(エディオン久屋広場・エンゼル広場・サカエヒロバスなど)では、多彩な催しが休むことなく繰り広げられます。
| エリア・企画 | 主な見どころとイベント内容 |
|---|---|
| エディオン久屋広場 メインステージ |
・アンバサダー瀬戸朝香さんによるスペシャルトークショー ・スペシャルサポーター水森かおりさんによるステージ歌唱 ・大河ドラマ関連ゲスト(尾上右近さん等)による特別トークセッション ・名古屋おもてなし武将隊による迫真の演武ステージ |
| 三英傑フロート& フラワーカー展示 |
・普段はパレードで移動する三英傑の専用フロートを間近で観察できる特別展示 ・色鮮やかな花々で装飾されたフラワーカーのフォトスポット設置 ・来場者参加型の記念撮影コーナー |
| 伝統文化・からくり広場 (エンゼル広場等) |
・尾張の職人技が光る「山車からくり」の実演披露 ・保存会による厳かな「神楽お囃子」の演奏 ・夜を盛り上げる市民参加型の大規模「盆踊り大会」 |
| 体験・周遊企画 |
・子ども会縁日ブース(昔ながらの屋台風アトラクション) ・歴史周遊謎解きイベント「三英傑の古文書」 ・なごやめし&ご当地グルメのキッチンカー・飲食ブース |
名古屋城および市内観光施設の無料開放情報#
名古屋まつりの開催期間中、市民や観光客への感謝として、名古屋市内の主要な文化・観光施設で無料開放が実施されます。
・名古屋城(本丸御殿・名勝二之丸庭園など)※通常大人500円が無料
・東山動植物園(国内屈指の規模を誇る動植物園)※通常大人500円が無料
・徳川園(尾張徳川家ゆかりの池泉回遊式日本庭園)
・白鳥庭園(中部地方最大級の規模を誇る日本庭園)
・揚輝荘(松坂屋初代社長の旧別邸)
・東山スカイタワー
※開館時間や対象日の詳細は各施設の公式案内をご確認ください。
来場者向けアクセスと楽しむためのポイント#
1. 公共交通機関の利用を推奨#
メイン会場の久屋大通公園へは、名古屋市営地下鉄名城線・東山線「栄駅」、名城線「矢場町駅」、または名鉄瀬戸線「栄町駅」からのアクセスが極めて便利です。2026年は道路上での大規模行列パレードに伴う交通規制はありませんが、周辺駐車場は大変混雑するため、公共交通機関のご利用を強くおすすめします。
2. 名古屋城や庭園を巡る秋の周遊ルート#
久屋大通公園でステージやからくり実演、ご当地グルメを満喫した後は、無料開放されている名古屋城や徳川園へ足を伸ばすのが王道の観光ルートです。戦国武将たちの足跡と、尾張の歴史文化を心ゆくまで堪能できる2日間となります。